に行ってきました。この日はたまたま有休を取っていて、夕方から
同じくオペラシティでマタイ受難曲を聴きに行く予定だったので、早めに
初台に行ってみました。
けっこう絵の展示が多かったです。武満徹自身が描いた絵も飾ってありました。
幾何学的な模様なんだけど、ほんわかした線と色でした。
あと、彼がプロデュースしたコンサートや、音楽を作った映画音楽のポスター
もたくさん。
武満徹が仕事をした机とピアノが再現されていました。几帳面!鉛筆が長さ
別にきちんと並べてあったり、譜面もたくさん置いてあったのですが、整然
と積んでありました。
いちばんの注目は、「ノヴェンバー・ステップス」の直筆のスコア。
線が細くて、最後まで全然太さが変わっていなかったです。(この当時は
おそらく鉛筆で書いていたと思われるので)細い字で、とても精密に書いて
ありました。各パートも数人づついて、それぞれ違う音が書いてあったの
で、小編成のソリスト集団の様子。ヴィオラを中心に追っていったのです
が、P.DとかS.Dと頻繁に書き込みがしてある。これはなんだろう?
それと、cresc.やdimの行き先の強弱記号もしっかり書いてありました。
あいまいさがない譜面。
尺八や琵琶も当然書いてあったのですが、あの不思議な節回しが、思った
より普通に譜面に書いてありました。といってもどう演奏していいのかわ
からないのですが。
その演奏の仕方の図も、別紙で展示してありました。琵琶だとなんとなく
雰囲気はわかるのですが、尺八はこれで吹けるのだろうか、といった感じ
でした。
この曲は、前日に仕入れたにわか知識によると、11の段に分かれているの
だそうだ。解説によると境界があいまい、と書いてあったけれど、スコア
にはちゃんと練習番号らしいものが11まで振ってあった。
それから、現代音楽の不思議な譜面(円がいくつか書いてある中にインクが
こぼしてあるの)と、その読み方とか、映画館のような暗闇の中で電子的な
波の形が延々と流れているのとか、なかなか普段見ることのできないものも
ありました。
不思議な気分になって、マタイの演奏会へ。
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