あの大雪の中、演奏会に行ってきました。
しかも、マンドリンの演奏会です。
マンドリンの演奏を聴いたのは、学生の頃にジュネスを聴きに
行って、オケの前にマンドリンの演奏をやってたなあ、ってくらい。
今回のプログラムは、前半が映画音楽、後半がラヴェルでした。
気になるのが、「古風なメヌエット」と「マ・メール・ロワ」です。
両方とも、演奏するのも聴くのも大好きな曲。
「古風な〜」は数回演奏したことがありますが、マメールロワは
1回だけ。
聴いてびっくりしました。これらの曲の、柔らかくて、明るくて、細くて、
地面から30cmくらい(5cmだと地に足がついているし、1mだと
空を飛んでいる)で漂っている、あの音がするではないですか!
オケで演奏すると、つい渋い音になったり、重くなったり、キツい音
になって、なかなか「雰囲気を作る」ことが難しいと実感した曲
ですが、こんなにいい音が作れるなんて、うらやましいな〜
と客席でもだえていたのでした。
プロの、フランスオケだったら生でそういう音がするのでしょうが、
私はまだそれには遭遇したことがないのです。
マメールロワの、オケ版ではヴァイオリンソロのところも、オケでいう
コンマス席の人(チューニングもやってた)が弾いていましたが、
とっても線が細い音で、ステキだな〜とうっとり・・・
*
せっかくなので、マンドリンの演奏会の様子を客席から見た感想も
少し。
まず、お客の雰囲気が違ってました。よくいえば脱力系の、やわらか
な感じのお客が多かったように感じました。
オケでよくいる、神経質そうで音楽に詳しいぞ、って雰囲気の人が
私が見た限りではいなかったし、おそらくつきあいで聴きに来た人
(つまりオケ仲間で言う素人さん)もいたのでしょうけど、いかにも
初めてコンサートホールに来たって雰囲気の人が感じられなかった。
思うに、オケの場合には、敷居が高いとか、私詳しくないんで・・・
みたいな雰囲気を漂わせる人が多いのかもしれないですね。
それに、音楽が鳴っていない時に、よくしゃべること!
でも、オケのお客みたいに自慢話しやウンチクをたれる感じではな
くて、わりとたわいのない話しをしているようだったな。
ということで、油断しまくっている雰囲気がありありでした。
そのせいか、なぜか落とし物が散在してました。演奏中も、よく
ぼとぼと落とす音が。
オケだったら神経質な人がいらいらする空気が張りつめてますが、
それがぜんぜんなかったですね。
その成果、幕間で「落とし物のご案内」をしていました!
笑える。やっぱり落とし物が多いのね。
自分だったら、呼び出されたら恥ずかしいけど、でも親切といえば親切。
あの大雪なのに、大きなコンサートホールは満席に近かったです。
会場も行きやすかったのもあるけど・・・マンドリン弾きは、熱いな。
それと、舞台上はとても大編成でした。マンドリンとギター部分だけで、
見た目が普通の大編成のオケの弦の人数の倍はいました。
心配したのは、打ち上げにをするのに、どこでやるんだろう?これだけの
人数が入る飲み屋はそうないよ、ということでした。
後で尋ねてみると、なんと打ち上げは修学旅行専門の旅館を貸し切って
お泊まりで飲むんだそうだ。
いいなーーーそれ。本番後だし、心置きなく飲めるよ。
合宿と違って次の日も練習しなくていいし。(笑)
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