はじめてミューザでの本番だった。トラでもなし。
あそこは舞台上があまり広くないのか、弦楽器も後ろのプルトの人は
高いひな壇に乗っていた。お、かっこいいな。
ステリハがはじまった。ほとんど通し。私は真正面でほとんど真ん中に
いたのだが、ミューザの音響のよさにうっとり。
特にブルックナーの時は、教会の中にいるような残響になる。
それでいて、弦の各メンバーの音がはっきり聴こえてくるので、アンサンブル
に燃えたくなる。当然自分の音もよく聴こえる。かといって、よくある
ホールのような、自分の音ばかり聴こえて孤独感に苛まれる感じはまった
くなかった。自分たちの演奏なのに、とても気持ち良かった。
自分自身の出来としては、指まわりはまずまずだったかな?
もっと弾ければいいとは思ったけど、これだけ体調がよくなかったので、
しかたがないことにしようかと。
でも、ブルックナーでは長大な曲なのにまったく集中力が切れなかった。
これはペース配分というより、この曲に慣れてきていたし、指揮者の方の
説得力のある説明で、自分の言葉に近くなっていたからかと思う。
本番は、ヒンデミットはいままででいちばん速かったし、管楽器が爆演した。
やりやがった。(にやり)
練習ではおとなしくやっていたけど、こういうところがルスコだな〜
この曲のクールなところはこのオケのスタイルと違うし。
プロだったら、本番もスマートに決めるのでしょうけど、アマだから本番くらい
好きに演奏させてほしいものです。ブルックナーではさすがにそれはやらな
いだろうし。
個人的には、もっと邪悪な演奏ができればよかったなと思ってました。
メカニックだけではなくてね。
もっと底意地の悪い曲なんじゃないかと思ってました。
飲みにも行きたかったけど、次の日も遅くまで研修があったので帰る。
痛恨。
でも、ブルックナーは、本番が終わってしばらくすると、神経がぷつりと切れた
ようになった。やっぱり大変な曲だった。
このくらい神経がぷつりと切れた曲は、シベリウスオケの5番以来かも。
あれはスタッフで神経もすり減らしていたので、もっとひどかったけど。
でも、次の日はすっきり。体も使わない曲だったので筋肉痛もなしでした。
今回の曲は、正直言ってどっちもちょい苦手だったかも。
ヒンデミットくんは個性的でおもしろいけど、お友達にはちょっと・・・と遠巻き
にしそうなタイプだし、ブルックナーくんは、「また教会!?」って感じだったし。
音楽は美しいし、きちんと弾くことによって音がどんどん澄んでくるのは
よろこびではあったけど、一方でちょっとまじめすぎだよね、と思った。(笑)
そのわりには、大井さんのまじめなナビでどっぷりつかって、楽しめたと
思うけど。まあ、楽しかったのかな!?
苦労したほうが、のちの思い出は美しくなる、ような気がします。
おつかれさまー本番のあともイベントがあったようで。
今月は仕事の繁忙期なので(今はプリンタ屋さん)、今月は抜けない
です・・・くりきんとん食べられるかな。
投稿情報: きみー | 2005/12/07 06:46
ごくろさんでした。良い演奏会でした。
さて、抜歯して抜糸の世界へ。
お節はきんとん栗ぬきじゃないと食べられなかったりして。
投稿情報: たく | 2005/12/07 00:30