部屋を整理していたら、芥川也寸志の「音楽の基礎」という本が出て来た。
裏の奥付を見ると10年も前に購入したようだ。あまり記憶にないけど。
活字中毒なので、読み物が出て来たのはうれしい。
音名、音階、調性、音程、和声は軽く読み飛ばす。最近はこれらが崩壊した
曲ばかり演奏するから。バッハには必要なんだろうなーとは思う。
対位法のところを読んではっとなった。バッハが完成させ、ロマン派で1度
絶滅し、調性が崩壊した現代に復活し、十二音技法の中に取り入れられて
いる、とある。
具体的な現代の作品例は、バルトークのオケコンの第1楽章。
中間部にトランペットとトロンボーンのみのところがあるが、これがカノンで
出来ているとある。あーそうだ!
現代の音楽と古い時代の音楽は共通していると聴いたことがあるが、
これのことも指していたのかも。
今までは、不思議な音の重なり、不規則なリズムに心を奪われていたけど、
こういうところを知ると、もっと面白くなるのかも。
あと、マタイもなにかいろいろ法則とか決まり事とかありそうだ。
細かな音を追うのもいいけど、体系的に情報を集めるのもいいかも。
ということで本屋に寄ってみる。
田舎にしては気の利いた本屋があって、音楽書もわりと置いてあるところ
があるのだ。でもさすがに対位法やマタイそのものの本はなかった。
ということで拾い読みをした。
マタイは、ユダとペテロ(裏切り者)が出てくるところでは音が跳躍している
とあった。そう?こんど注意して聴いてみよう。
対位法の本も、あまり学究的なのではなくて、具体的な例がついたわかり
やすい本があるといいな。「5分でわかる対位法」とか、そういうお気楽なの。
ああ、でもこれからブルックナーも演奏するのだった。ほかのところも、もう
少しまじめに読んでおこうかな?
コメント